【難治性の腰痛・股関節・膝関節痛と戦う】大阪市東住吉区うえ接骨院です。
・肩から腕にかけてズキズキとうずき、夜眠れない
・肩を動かすと強い痛みが走る
・深呼吸や咳をしただけでも肩に痛みを感じる
このような症状で病院を受診したものの、「筋が傷んでいますね」「腱板損傷ですね」と言われただけで、具体的な対処をしてもらえなかった、という声を聞くことがあります。
肩腱板損傷とは

肩腱板損傷とは、肩の奥深くにある「肩腱板」と呼ばれる腱の組織が傷ついた状態を指します。
肩腱板は以下の4つの筋肉から構成されています。
・棘上筋
・棘下筋
・小円筋
・肩甲下筋
これらの筋肉は、肩関節を安定させ、腕をスムーズに動かす重要な役割を担っています。
損傷の原因
肩腱板損傷の原因として、転倒や強く打ったなどの明らかな外傷があるケースは全体の約半数です。
残りの多くは、特別なきっかけがないまま、日常生活の動作を繰り返すうちに徐々に損傷が起こると考えられています。
主な症状
代表的な症状は、肩を動かしたときの痛み、動かしにくさ、そして夜間痛です。
特に夜間痛が強く、「痛みで眠れない」という訴えは非常に多くみられます。
肩関節周囲炎、いわゆる五十肩との違いは、関節が固まって動かなくなる「拘縮」が比較的少ない点です。
多くの場合、腕を上に持ち上げる動作自体は可能です。
棘下筋の痛みに注目する
腱板の中では棘上筋の損傷が多いと一般的に言われていますが、実際の臨床では棘下筋にも非常に高い頻度で痛みが生じます。
棘下筋は肩甲骨の表面を覆うように位置し、上腕骨の外側を回り込むように付着しています。
そのため、この筋肉が緊張したり硬くなったりすると、肩の前側から横にかけて痛みが出やすくなります。
棘下筋由来の痛みやしびれは、肩関節だけでなく、上腕、前腕、さらには指先まで広がることがあります。
棘下筋の主な働きは「腕を後ろに引く動作」です。そのため、傷めると、女性ではブラジャーのホックを留める、帯を背中で結ぶといった動作が難しくなります。
多くの方は、痛みを感じている場所が肩関節であるため、原因が背中側の肩甲骨周辺にあるとは気づきません。
そのため、実際にその部分を押されて強い痛みを感じ、「ここが原因だったのか」と納得されることが少なくありません。
肩の痛みはそれほど強くないのに、上腕や前腕、指先の症状が目立つ場合、棘下筋に圧痛点がみられることがあります。
棘下筋のストレッチ方法
①

両足を肩幅に開き、力を抜いて立ちます。
左手を腰に当て、肘を外に張ります。
右手は左肘に軽く添えます。
②

左肘を前に突き出すように動かします。
このとき、右手で左肘をやさしく前方へ引き、補助します。
腰に当てた左手は支点になるため、位置が動かないように意識してください。
10〜15秒を目安に伸ばし、これを3セット繰り返しましょう。
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