【難治性の腰痛・股関節・膝関節痛と戦う】大阪市東住吉区うえ接骨院です。
膝の痛みを感じるようになると、無意識のうちに「痛みから逃げるための歩き方」に変わってしまうことがあります。
私たち治療家が行う「歩行分析」は、その隠れたクセを見抜き、膝への負担を減らすための大切なステップです。
今回は、変形性膝関節症(膝OA)の方がどのように歩行を分析され、どのような点に注意すべきなのか、わかりやすく解説します。
膝の痛みが歩き方で変わる?知っておきたい「歩行分析」のチェックポイント
「最近、歩くときに膝がガクッとする」「周りから歩き方が不自然だと言われた」 そんな経験はありませんか?
変形性膝関節症になると、軟骨のすり減りや関節の変形によって、歩き方に特有の変化が現れます。
ひざ治療などの専門家は、その変化を「歩行分析」という手法で細かくチェックし、一人ひとりに合った改善策を見つけ出します。
今回は、我々がどのような順序で歩き方を分析しているのか、そのエッセンスをご紹介します。
1. まずは「土台」のチェック(事前評価)
いきなり歩き始める前に、まずは歩くための準備ができているかを確認します。
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関節の硬さ: 膝がしっかり伸びるか、足首が硬くないかを確認します 。膝が伸びきらない「屈曲拘縮(くっきょくこうしゅく)」があると、歩くたびに膝へ大きな負担がかかってしまいます 。
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筋力: 膝を支える「大腿四頭筋」だけでなく、お尻の筋肉(中殿筋など)も重要です 。お尻の筋力が弱いと、歩くときに骨盤が左右に揺れ、結果として膝を痛める原因になります 。


2. 三方向から歩き方をチェック(観察)
次に、実際に歩いている姿を「前・横・後ろ」の三方向から観察します。
前・後ろから見るポイント:膝の「横揺れ」
膝OA(変形性膝関節症)の方に最も多く見られるのが、足を地面についた瞬間に膝が外側へガクッと揺れる「ラテラルスラスト」という現象です 。
いわゆる「ガニ股」や「O脚」の状態になりやすく、一歩ごとに膝の内側に強い圧力がかかり、軟骨の摩耗を早めてしまいます 。

横から見るポイント:クッション機能
健康な歩き方では、着地した瞬間に膝がわずかに曲がることで衝撃を吸収します。
しかし、膝が不安定な方は、膝をピンと伸ばしたまま固定して歩く傾向があります(スティフニー・ゲイト) 。
これではクッションが効かないため、歩くたびに関節にダイレクトに衝撃が伝わってしまいます 。
3. 体が「痛み」をかばうサインを見逃さない
体は痛みを感じると、無意識にそれを補おうとして別の動きをします(代償動作)。
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上半身のゆらゆら: 膝への負担を減らそうとして、上半身を横に大きく振って歩くことがあります(デュシェンヌ跛行) 。

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つま先の向き: つま先を外側に大きく向けて歩くことで、膝の内側にかかる負担を逃がそうとする人もいます 。
これらの動きは短期的には痛みを和らげますが、長期的には腰痛の原因になったり、歩行効率を下げたりすることにつながります 。
4. 今日から意識できる!「正しい歩き方」のコツ
分析の結果をもとに、日常生活で意識したいポイントをまとめました。
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「かかと」から着地する: 足裏全体や、つま先からドスンと着くのはNGです。かかとからスムーズに着地しましょう。
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膝とつま先の向きを揃える: 膝とつま先が同じ方向を向くように意識します。その方向は前方というよりは、やや外向きが自然です。内股やガニ股は膝に「ねじれ」の負担をかけます。
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歩幅は欲張らない: 無理に大股で歩くと膝が伸びきり、衝撃が強くなります。自分に合ったリズムで、小刻みに歩くのがおすすめです。
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視線はまっすぐ前を向く: 足元ばかり見ていると猫背になり、姿勢が崩れて膝への負担が増えます。
まとめ
歩行分析は、単に「悪いところを見つける」ためのものではありません。
あなたの体がどのように痛みをかばい、どこをサポートすれば楽に歩けるようになるかを知るための「診断書」のようなものです。
もし、靴の底が外側だけ極端に減っていたり、歩き始めに痛みを感じたりする場合は、一度専門家にしっかりとした歩行分析を依頼してみるのが、一生自分の足で歩き続けるための近道かもしれません。
注意: 痛みがある場合は無理をせず、必ず整形外科医やひざ治療などの専門家に相談してくださいね。
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