【変形性股関節症】手術療法とは

変形性股関節症

【難治性の腰痛・股関節・膝関節痛と戦う】大阪市東住吉区うえ接骨院です。

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減り、痛みや歩行障害が生じる病気です。

診断を受けた方の多くはまず保存療法から始めますが、症状が進行して日常生活に支障が出る場合、選択肢として手術療法が検討されます。

手術は恐怖や不安を伴うため、決断には時間が必要です。しかし、手術は痛みの改善や歩行能力の回復に役立つ重要な治療法でもあります。

この記事では、変形性股関節症の代表的な手術療法について、種類や流れ、メリット・注意点などを整理しました。

手術を選択するかどうか判断する際の参考になれば幸いです。


手術療法が検討されるタイミング

変形性股関節症の患者のすべてが手術を必要とするわけではありません。一般的に、次の状況になった場合、手術が候補となります。

・歩行や立ち座りの痛みが強く、日常生活に支障がある
・痛み止めや運動療法など保存療法で効果が乏しい
・夜間痛やじっとしていても痛みがある
・股関節の変形が進行し、関節可動域が著しく制限されている

特に中期〜末期の患者において、痛みの改善と生活の質(QOL)の向上を目的に手術が検討されます。


代表的な手術法

変形性股関節症に対する手術法はいくつかありますが、日本で多く行われている方法は次の3つです。

①人工股関節置換術(THA)

人工の関節に置き換える手術です。変形が進み、軟骨がほとんど残っていない場合に適応されます。

<特徴>
・術後の痛み改善効果が高い
・歩行能力が大きく改善することが多い
・変形が重度の症例にも適応できる

人工関節は金属やセラミック、ポリエチレンなどで作られており、現在は耐久性が向上しています。

ただし、個人差はあるものの寿命は10〜20年とされており、若年層では再置換が必要になる場合があります。

②骨切り術(寛骨臼回転骨切り術など)

股関節の骨の形を整えて荷重を分散させ、関節機能を改善する手術です。

比較的軟骨が残っている段階や若い患者に向いています。

<特徴>
・自分の関節を温存できる
・進行を抑え、手術後の活動量を比較的制限しなくてよい場合が多い
・入院期間やリハビリ期間が長くなることがある

骨を切り再配置するため、回復には時間がかかります。股関節に負担をかけない歩き方を身につけることが重要です。

③関節鏡視下手術

内視鏡を使用し関節内部の状態を整える方法です。

軟骨損傷が軽度の場合や、インピンジメント(FAI)が原因の痛みに適応されます。

<特徴>
・負担が比較的少ない低侵襲手術
・回復が比較的早い
・適応は限定的


手術前に確認すべきこと

手術は大きな決断になります。次の点を医師とよく相談し、納得した上で進めることが必要です。

・手術の適応基準
・期待できる効果と得られる改善度
・手術のリスク
・人工関節の種類と耐久性
・術後の生活制限やリハビリ期間
・退院後の通院計画

必要であれば、セカンドオピニオンを受けることも良い選択です。


術後のリハビリと生活

手術後の回復にはリハビリが欠かせません。筋力低下や歩行パターンを改善し、再発や不具合を防ぐ目的があります。

リハビリで重点となる点は次の通りです。

・インナーマッスル(特に中殿筋)の強化
・姿勢と歩行の改善
・左右差の補正
・股関節に負担の少ない生活動作の習得

焦らず、少しずつ体が変化していく過程を見守ることが重要です。


手術療法のメリットと注意点

メリット
・痛みの大幅な改善が期待できる
・歩行能力や日常生活動作が向上する
・精神的なストレスや不安が軽減する

注意点
・感染症、脱臼、血栓などのリスクがある
・人工関節には寿命があり再手術の可能性がある
・術後の生活習慣や体重管理が重要になる


まとめ

変形性股関節症の手術療法は、多くの患者にとって生活の質を改善する有効な選択肢です。

ただし、手術をすればすべてが解決するわけではなく、術前の準備、術後のリハビリ、日々の生活改善が回復を左右します。

手術を検討する際は、焦らず十分に情報を集め、自分に合った治療法を選択することが大切です。

この記事が、判断材料の一つとして役立てば幸いです。

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